MindsetWEB TOP > ブログ -blog- > 書評 > [読書] 感じるマネジメント

 

[読書] 感じるマネジメント
2008/06/04 Wed
『感じるマネジメント』を紹介します!

ビジネス書で久々良かった!素晴らしい内容でした。




株式会社リクルートHCソリューショングループの高津尚志氏の著書。次回のLearningBarにもいらっしゃるようで、楽しみです!


『感じるマネジメント』


素晴らしい内容だったので、レビューというよりサマリーをシェアしておきます。


<オススメ度>
★★★★★


<対象>
・組織のリーダー
・全てのビジネスパーソン
・教育関係者


<サマリー>

■理念を共有するには

組織全体に理念を浸透させるにはどうすれば良いか。
人と組織にとって本当に大切なものは何だろうか。


リーダーの素晴らしいプレゼン、スローガンの提示、理念浸透の為の人事制度、仕組み作り...。これだけでは共感は得られず、理念は浸透させられない。


■重要なのはつながり

そもそも「理念が浸透している」状態とは、組織の人々が、理念と自分自身の間に「つながり」を見出し、それを組織内の行動を通じて表現している状態のことである。


理念を浸透させるには、
リーダーが「理念と自分」とのつながりを語る。
そして「理念と相手」とのつながりを問う。
「自分と相手」のつながりを見極め、つながりを作る。
ことが大事。


■物語でつながりを促す

「物語」には、単なるスローガンを超える力を持っている。人を惹きつける魅力、理解を助けるリアリティ、また、聴き手の内省(リフレクション)を誘発出来る。


例えば、小説を読むとき、人は単に内容をダウンロードしているわけじゃない。登場人物に自分を投影させながら、気づきや閃き、振り返りといった脳の作用を楽しんでいる。コンテンツと自分自身の「つながり」を見出しているのだ。


こうした「内省」こそが、意識・考え方を変えていくカギである。
<活動→内省> のサイクルを通し、頭で理解するのではなく、心で納得して実践してもらうのだ。
組織で語り継がれている物語を、メンバーに語り継ごう。物語を伝え、内省を促す。そして、それを語る自分自身にも内省を促そう。


■憧憬を描く

<目的を構成する4要素>
・今の会社の姿。そこに甘んじてはいけないという自戒を込めて。
・実現したい社会。自分達が事業を通じてこうけんする先にある社会の姿。
・規範と価値観。その社会の実現に向けて自分達が日々どう在りたいか。
・真に在りたい姿。常に求め続ける、自分達の存在価値。


それぞれの要素についてその憧憬(=ビジョン)を描こう。そしてその憧憬をメンバーに読み聞かせる。


そのビジョンは、頭でわかるだけでなく、心で感じることが出来る。そして感じることのできるビジョンが、人々をより強く行動へと動かしていく。


■教えるのではなく、共に歩む

相手に欠けているものを「教える」という姿勢ではよくない。経営者(リーダー)が、自ら理念の体現に真摯に取り組む姿勢が大切だ。リーダーが自分もまた修行中であることを身をもって後進に示し、日々の実践を続ける。伝道者の役割は、「相手の心の中にある宝物」を相手と一緒に見つけ、対話を通してその体現を手伝い、共に豊かになることだ。


<3つの道筋モデル>
道筋1:語り伝える(言葉と論理で)→知識による学び
道筋2:体験を共にする(実体験、疑似体験を通じて)→行動による学び
道筋3:対話する→つながりの発見(深く理解し、行動で表現)


■言い尽さず、余白を作る

「一緒にやってくれませんか」「皆さんはどうですか」「なんでもいいので話し合ってみて下さい」
こうしたゆるい問いかけが、参加者の主体的、能動的な思考を生む。


説明し尽くしてはならない。勇気をもって、余白を作る。主体的な思考と実践を促す。相手がきっと余白を埋めてくれると信じ、語り尽くさない。


■本当に大切なもの

繋がりを語り、繋がりを問う。
スローガンを叫ぶのではなく、物語を語る。
説明するのではなく、憧憬を生み出す。
浸透するのではなく、共有する。
教えるだけでなく、共に歩む。
言い尽すのではなく、余白をつくる。
仕組みの目的を問う。


これらをすべて貫く、一つの言葉


「信頼」


宝物は相手の中にあるという信頼。
物語が内省を生むという信頼。
イメージが、1人ひとりの能力を開放するという信頼。
共に歩む者同士の信頼。
余白が主体的な関与を生むという信頼。


その信頼を揺るがずに持った時、人と組織に、本当の大切なつながりが生まれる。



以上です!

 

コメント一覧

A little government and a little luck are necessary in life, but only a fool trusts either of them.

投稿者:Cartus Hp 28 C8728Ae Color|2010年12月12日 00:50

Events in the past may be roughly divided into those which probably never happened and those which do not matter.

投稿者:Cartus Dell Ry854 Toner|2010年12月12日 05:49
お名前
メールアドレス
URL
コメント

トラックバック

URL:

ページ上部へ