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[読書] ファシリテーション入門
2008/12/09 Tue
久々に書籍のまとめでも書きます。

『ファシリテーション入門』 堀 公俊




■対象
・組織をよくしたい人
・会議運営をうまくやりたい人
・プロジェクトマネージャー
・ワークショップやる人
・とにかく集団の力を引き出してスピーディに成果を出したい人


■読了後の感想
あくまで入門書で、非実践的。ファシリテーションの全貌を把握するのには良い。
これを身に付けるには、少しずつ意識しながら実際に場数を踏むしかないだろう。
コーチング、ロジカルシンキング、議論の見える化スキル、は別に本を読んだ方が速い。


■背景

・従来のリーダーシップ・マネジメントでの行き詰まり...
  小数で組織を率いるのは無理→それぞれがなすべきことを自発的にやるべき

・社会的な問題解決も滞る(集団のコンセンサスがとれない)

・学校教育問題(自律的で社会的な人を育てるべき)

⇒これからはファシリテーションが重要!


■ファシリテーションとは?

ファシリテーション="協働の促進"

ファシリテーターはリーダーでも司会者でもない。
事前に場をデザインして、それを進行する人!
→コンテンツ(what)ではなくプロセス(how)をかじ取りする!!

※ファシリテーター(支援型リーダー)は1人じゃなくてもいいし、誰でもいい

★組織を動かすには...
リーダーシップ&マネジメント&ファシリテーションを高度にバランスしなきゃいけない!!
※もちろん役割分担してもOK


■ファシリテーションのメリット
(1) メンバーの学習スピードを高める
(2) チームの相乗効果を発揮させる
(3) メンバーの自律性を育む


■ファシリテーションの応用例
・組織変革
・まちづくりに活かす合意形成 ※NPOのリーダーはファシリテーションスキル必須!
・次世代リーダーの育成


■ファシリテーターに求められるスキル ※p.52の図参照
(1) 場のデザインスキル(チーム設計、プロセス設計、アイスブレイク)
(2) 対人関係スキル(傾聴、質問、非言語メッセージ、非攻撃的自己主張)
(3) 構造化スキル(ロジック、見える化、フレームワーク)
(4) 合意形成スキル(意志決定手法、コンフリクトマネジメント、FB)

※準備→発散→収束→決定 ということ
※以下で詳しく解説します


■1.場のデザインスキル

<<場をデザインする五つの要素>>
①チームの目的を明確にする
②目指すゴールを設定する
③ルールを決める(例:肩書きを忘れる、多様性を尊重する、etc)
④ゴールまでのプロセス設計(計画、ツールの整備)
⑤必要なメンバーをそろえる

<<基本プロセス>> p.67の図
======================
◇起承転結型
◇発散収束型
◇ダイアログ⇔ディスカッション型
◇問題解決型
◇体験学習型
======================

―――――――――――――――――
◇起承転結型
―――――――――――――――――
起:つかみ、アイスブレイク
承:意見や疑問を出し合い、共感し合う
転:出た意見を小グループでまとめていく(葛藤もある)
結:グループ発表→全体討議→行動決定!

―――――――――――――――――
◇発散収束型
―――――――――――――――――
STEP1:ブレストで大量にアイデアを出す
(鉄則:自由奔放、質より量を、批判厳禁、付けたし歓迎)

STEP2:みんなで出たアイデアを整理し、まとめていく

―――――――――――――――――
◇ダイアログ⇔ディスカッション型
―――――――――――――――――
ダイアログ:テーマに関して様々な角度から意味を考える拡散的な会話
ディスカッション:ひとつの解答を目指して知識を寄せ合う収束型の会話

 ダイアログとディスカッションを繰り返す(混ぜない)
 最後はディスカッションで結論を出す。

―――――――――――――――――
◇問題解決型
―――――――――――――――――
目的設定→ゴール設定→原因探索→原因分析→原因発見→解決策立案→アイデア評価→解決策決定

―――――――――――――――――
◇体験学習型
―――――――――――――――――
体験する
→互いに意見のシェア
→解釈する(なぜそう感じたのか、各自意味付け)
→一般化(何を学んだか)
→応用する(これからどんな場面に応用できるか)
→実行する

⇒次の体験へ


<<チームビルディング>>
大事なのはメンバーの思考や行動の特性
 ・交流分析
 ・エニアグラム
 ・ハーマンモデル
 ・DiSC理論(CSI)

人間のタイプ分けをチーム作りやファシリテーションに活かす

同質の集まり:意思決定速いが、非創造的
異質の集まり:意志決定遅いが、創造的


<<3種類のアイスブレイク>>
(1) メンバー同士が知り合う系(例:ペアを組んでインタビュー→他己紹介)
(2) 身体をほぐしてリラックス系(例:輪になって隣の人の指をつかむ)
(3) 学びのあるウォームアップ系(例:ペアでブラインドウォーク)

※アイスブレイクは冒頭だけじゃなく途中でやっても意味があるよ


■2.対人関係スキル ※このあたりはコーチングの方が詳しい

<<傾聴スキル>>
耳で聞くのではなく心で聴くスキル!
・相手の話に全神経でフォーカスし、共感する。
・復唱することで相手を承認する
・ペーシング(同調)=言葉使い、口調、動作を相手に合わせる

<<質問スキル>>
・5W1H質問
・オープン/クローズド
※コーチングとほぼ一緒なので省略

<<観察スキル>>
相手の言外のメッセージを読み取る力
・口調
・表情
・態度

<<応対スキル>>
・要約と言い換えで橋渡しをする
・非攻撃型自己主張(p.119の表)


■3.構造化スキル

<<前提となる知識を明らかにする>>
・テーマの明確化(抽象的な発言は、5W1Hで明確にする)
・前提事実の明確化(事実を挙げてもらう)
・事実と意見を切り分ける(それって事実?それとも意見?)
・言葉の定義を明確にする(それは具体的に何を指してる?)
・暗黙の価値観の明確化(それはもしかして~~という立場で話してる?)

<<主張の根拠を提示させる>>
・根拠を提示させる(なぜそうおもう?)
・根拠のつながりをチェックする
・例証の適切さを確認する(それだけで、そう判断できる?)
・基準の妥当性を評価する(なるほど、みなさんもそう思いますか?)
・他の根拠の検討(~~とは考えられませんか?)

<<曖昧な結論を明確にする>>
・主張を具体化させる(具体的にどのようなことを提案してるの?)
・事例や定量的表現を求める(すぐっていつですか?沢山とはどれくらいですか?)
・文脈を明らかにする(何と比較してしゃべってるんですか?)
・思考停止ワードを避ける(少し噛み砕いて説明してもらえますか?)←誇張や粉飾、抽象発言に対して

<<ロジカルシンキング>>
省略!


<<ファシリテーショングラフィック>>
共有ツールでの見える化!
※別著『ファシリテーショングラフィック』に詳しい





■4.合意形成スキル
合理的で民主的に意思決定する!

<<評価基準を使った意思決定法>> ※p.162の図参照
・メリット/デメリット法(それぞれのメリットデメリットを列挙して比較するだけ)
・ペイオフマトリクス(実現性/収益性で2×2マトリクスを書く)※問題解決に使える
・意志決定マトリクス(収益性、実現性、成長性、などいくつかの項目に沿ってアイデアを採点)※ペイオフじゃ足りない時に
・イーブンスワップ法 ※使えなそう...

※合理的な意思決定は効率的だが、意外と心理状態に左右されるので注意!


<<多数決を使った意思決定法>>
・多重投票法(1人が複数表持つ。→BEST案が選ばれる確率アップ)
・ノミナルグループプロセス(アイデアの優先順位付け。各自BEST5を挙げる。1位は5点、2位は4点、など)

―多数決のポイント―
・なるべく最終決定ではなくアイデアの絞り込みに使う
・重要な判断は発案者の同意やチームのコンセンサスを求める
・最終決定に使う際は、アイデアの統合を十分にしておく


<<コンセンサス法>>
全員が合意するアイデアを作り上げていく。

―ポイント―
・合理的で民主的な議論を心がける
・みなと異なる少数派の意見を大切にする
・全員が納得するアイデアを粘り強く考える


<<協調的にコンフリクトを解消する>>
コンフリクトはなぜ起こる?
=意見が対立しているのではなく、考えの枠組みが対立している!
 →意見をぶつけあってるだけでは意味がない

―ファシリテーターのやること―
▽「AさんはBさんの意見をどう理解しましたか?」
▽「では、Bさんはなぜそのような意見をお持ちになったのでしょうか?」
▽「Aさんは、Bさんがそのような意見を持つようになった背景が理解できましたか?」
▽「では、あなたがBさんと同じ考え方を持っているとしたら、どのような意見を持つと思いますか?」


<<ファシリテーターの基本フレーズ>>
・気付きを与える(あなたは何をしましたか?何を考えましたか?)
・気付きをシェア(人に伝えてみて下さい)
・意味を考えさせる(それはあなたにとってどんな意味がありますか?)
・学びを一般化する(そのことからあなたは何を学びましたか?)
・応用を考えさせる(どんな場面で応用できますか?)
・実行を促す(あなたの課題を実行する為に、必要なことはなんですか?)


 

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